令和５年度松江サマースクール

姉妹都市交流を次世代へ繋げていくことを願って、小学６年生が島根県松江市を訪問する「松江サマースクール」を開催しました。参加者１２名は、公開抽選会で決定。応募動機を聞くと、松江に出掛け、いろいろな人と交流をしたい！と熱く想いを語る児童がいました。

姉妹都市締結を機に、国宝松江城を築城した堀尾吉晴公の功績等を伝える出前講座を小中学校で定期的に実施しており、今回も派遣に当たり、２度の事前学習会を開催。堀尾跡公園周辺の学習会では、おおぐち歴史愛好会の方から、歴史民俗資料館では、町学芸員から堀尾吉晴公や松江市についての話を聞きました。

初日は６時半に役場を出発。初めて飛行機に乗る児童は少しドキドキ。離陸した後、「これ、夢じゃないよね！！」と自身の頬っぺたを叩く子もおり、喜びと興奮ぶりが伝わってきました。

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両教育委員会で「ぜひ児童間の交流を実現したいですね」と話が盛り上がり、準備を進めました。松江歴史館へ入る際には、松江市児童から手作りうちわによる盛大な歓迎を受けました。その後、名刺交換や自己紹介ゲームで少しずつ打ち解け、２グループに分かれて学芸員さんのガイドのもと、松江城、歴史館を見学しました。

たいへん暑い日で、途中疲れを見せていた児童もいましたが、励まし合って松江城天守まで上ることができました。天守からの眺め、松江市児童との出会いは、参加児童にとって一生の宝になることでしょう。　

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夕方、上定昭仁松江市長を表敬訪問しました。ひとりずつ、名刺交換をしていただき、堀尾吉晴公が大口から松江にきたときに、「一緒に多くの人を連れてきただろうから、先祖を辿ると親戚同士かもしれないね」と話をされました。それにうなずく児童もおり、松江市のみなさんをより身近に感じていました。

また、児童から市長に向けての「松江市のＰＲしたいところはどこですか」という質問には、「人ですね、松江のあたたかい人たちです」と答えられました。サマースクールの見学地や宿、交流会の折に、松江の方々のあたたかさに触れる場面が何度もあり、子どもたちは市長さんのことばを実感したことと思います。 記念撮影で市役所テラスに出た際には、今回の出会いに華を添えるように虹がかかっていました。テラスから見る松江城、宍道湖の眺めもよい思い出になったことでしょう。

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松江城の他にも、出雲大社の見学や松江城を囲む堀川を小船で巡る堀川遊覧船に乗船。船の上から見える松江城や街並み、水辺の草木や水鳥、橋をくぐるときには橋の高さにあわせて屋根が下げられ、船内に「わー」というどよめきが沸きました。船頭さんの名ガイドを熱心に聞きながら、船上から見上げる風景は心に残ったと思います。

安部榮四郎記念館での出雲民藝紙の紙漉き体験、玉造温泉街まち歩き、来待ストーンミュージアムでの陶芸体験など、歴史と文化に触れる充実の２日間となりました。帰りの出雲縁結び空港では、「もう１泊したい」、「飛行機遅れてほしい」など、松江を離れるのを惜しむ声が聞かれました。参加者それぞれの記憶の中に、歴史的なご縁と松江の魅力が刻まれたようです。

１２月には松江市の児童のみなさんが大口町を訪問します。子ども達は、再会をとても楽しみにしています。

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