男女共同参画コラムに戻る
春まだ浅く、底冷えするロビー。
ホットココアで体を温めていると、傍〈かたわ〉らの女性が話かけてきた。
「私は家から、1時間かけてここまで歩いてきましてね。ここで一息ついて、また家まで歩くのが日課になっているの。
まだまだ、子どもや介護保険のお世話にはなりたくないからね。」
そう言い残して、午後の陽射しの中に飛び出していった。
「ふうん!」
“自立した女性"の底力を感じた。
2010年4月5日