外来生物について

外来生物について

外来生物とは

もともとその地域に生息していなかったが、人間活動によって他地域から入ってきてしまった生物のことを指します。
生態系は、長い期間をかけて食う・食われるといったことを繰り返し、微妙なバランスのもとで成立しています。
ここに、外来生物のように外から生物が侵入してくると、生態系のみならず、人の生命や身体、農林水産業まで、広くにわたって悪影響を及ぼす場合があります。
これらの外来生物の中で、特に被害を及ぼす生物を特定外来生物に指定し、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」で、被害を防止することを目的として規制しています。
 

法律で規制されている行為

飼養・栽培・保管・運搬・輸入・販売・譲渡・屋外に放つこと・植えること・まくこと等が禁止されています。

大口町の状況

町内では、特定外来生物のヌートリア(哺乳類)、アライグマ(哺乳類)、オオキンケイギク(植物)、セアカゴケグモ(クモ類)が確認されています。

オオキンケイギク

オオキンケイギク写真オオキンケイギクは5月から7月ごろにかけて、黄色の鮮やかな花が咲く植物です。
河川敷や道路脇などで生息しています。
北米原産のオオキンケイギクは、非常に強靱なため、定着すると在来植物を駆逐して、自然景観や生態系を大きく変えてしまいます。
そのため、生態系に被害を及ぼす植物として、特定外来生物に指定されており、栽培や運搬、屋外に放つこと等が禁止されています。
きれいな花だからといって、自宅の庭や花壇等に植えないでください。

オオキンケイギク防除のポイント

自宅の庭先や所有の農地などに生えている場合は、根ごと引き抜くようにしてください。
抜いた後は種をまき散らさないよう、すぐに袋などで密封し、可燃ごみとして処分してください。

セアカゴケグモに気をつけましょう

 令和5年11月15日(水曜日)、役場南前広場でセアカゴケグモと思われるクモが発見されました。

 令和6年も町内で発見されています。セアカゴケグモを見かけても、環境対策室へ連絡の必要はありません。
 発見者にて、靴で踏み潰す、殺虫剤を噴霧する等の対応をしてください。
 セアカゴケグモは、本来オーストラリア、東南アジアなどの熱帯、亜熱帯地域に生息する毒グモです。日本では平成7年に大阪府で初めて発見されました。
 現在では、愛知県内の各地で生息が確認されています。
 セアカゴケグモの習性はおとなしく、攻撃性はありませんが、さわるとかむことがあります。万一の被害を防ぐため、正しい情報と知識を持ち対応しましょう。

【形態】
雌の体長(脚を含まない)は約1センチメートル。全体黒色で背面中央に赤色の斑紋があります。

出典:愛知県衛生研究所
写真1 セアカゴケグモ(メス、背面)と卵嚢【1目盛=1mm】

【生息場所】
 セアカゴケグモは、側溝の内部やそのフタのすきま、フェンスの基部、プランターの持ち手や裏、花壇のブロックの内部、墓石のすきまなど、日当たりのよい場所にある人工構造物のすきまや内部に不規則な形のクモの巣を作っていることが多いです。樹木や草むらにはほとんど生息しません。
そのため、側溝の掃除をするとき、庭の手入れをするとき、鉢植えやプランターを移動させるとき、庭に置かれた履物を履くときなどはご注意ください。

【セアカゴケグモにかまれないための注意】
セアカゴケグモを見つけても、素手でさわったり、捕まえたりしないでください。
市販の家庭用殺虫剤を直接噴霧したり、靴で踏み潰したりすることにより駆除できます。卵のう(卵が入っている袋)は、はしなどで取り出して踏み潰すとよいでしょう。
屋外での作業には軍手などの手袋を使用しましょう。
クモの生息しそうな場所をこまめに清掃するなど、クモの棲みにくい環境を作りましょう。

【かまれた時の症状】
 かまれた場合、針で刺されたような痛みを感じ、その後かまれた場所が腫れたりします(すぐに痛みを感じないこともあります)。症状のピークは3から4時間で、数時間から数日で症状は軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります。

【かまれた時の処置】
 かまれた箇所を水で洗い、患部を冷やします。多少出血があっても、包帯や止血帯はしないほうがよいでしょう。できるだけ早く医療機関で治療を受けることが大切です。かまれたクモを殺して持参すると、適切な治療につながります。

 ※セアカゴケグモは特定外来生物に指定されていますので、生きたまま移動させることは法律で禁止されています。

外来生物(ヌートリア、アライグマ)を見かけたら

 ヌートリア、アライグマを見かけたら、農作物被害防止のため、まちづくり推進課(TEL0587-95-1614)へご連絡ください。
関連情報
環境省 外来生物法(外部リンク)

野生動物へのエサやりについて

 カラス、ハト等の野生動物に人間がエサを与えると、数が増え過ぎたり人間生活に過度に入り込んできたりして、鳴き声や糞尿、羽毛の飛散、人間への攻撃等の生活環境被害をもたらすことがあります。
 こうした被害をもたらすエサやりを行わないようにしましょう。

更新日 2024年11月8日

特定外来生物「ヒアリ」について

  平成29年6月にヒアリが国内で初めて兵庫県尼崎市で確認されて以降、18都道府県(愛知県、三重県、兵庫県、大阪府、東京都、神奈川県、福岡県、大分県、岡山県、埼玉県、広島県、静岡県、京都府、千葉県、茨城県、北海道、佐賀県及び栃木県)で確認されています。
 愛知県では、平成29年6月に名古屋港鍋田ふ頭(弥富市)でヒアリが初めて確認されて以降、平成29年度に6事例、平成30年度に4事例、令和2年に2事例、令和3年に2事例、令和4年に1事例、令和5年に1事例、令和6年に2事例が確認されています。

  
ヒアリ
  環境省

<ヒアリの特徴>

・体長は2.5mm~6mm程度
・全体は赤茶色で腹部が黒っぽい赤色
・原産地は南米。米国、中国、台湾など環太平洋諸国に分布が急速に拡大
・亜熱帯~暖温帯に生息し、草地などの比較的開けた環境を好む。土で直径25~60cm、高さ15~50cmのドーム状のアリ塚を作る。雑食性で、節足動物、小型脊椎動物、樹液、花密などを餌とする。

<ヒアリを見つけたら>
 
 町民の皆様が生活する地域にヒアリが生息している可能性は低いと思われますが、万が一ヒアリと思われるアリを見つけた場合、強い毒を持つため触れないようにしてください。
 個体は市販のアリ用殺虫剤や熱湯で駆除は可能ですが、刺激せず、発見日時、発見者、発見場所及び発見時の状況について、できる限り写真の画像を添付のうえ、下記問合せ先にご連絡ください。

<ヒアリに刺されたら>
 
   刺された直後20~30分程度は安静にして、体調に変化がないか注意ください。  
   体質によってはアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。容体が急変したときは救急車を要請するなど、すぐに医療機関を受診してください。

<運送業及び倉庫業の事業者の皆様へ>

 荷揚げされたコンテナの中にヒアリが紛れている可能性は低いと思われますが、コンテナの開口時には十分確認をしてから、荷降下ろしを行って頂きますようお願い致します。

問い合せ先

  まちづくり部 環境対策室 

  TEL 0587-95-1613    FAX 0587-95-1641
  E-mail   kankyoutaisaku@town.oguchi.lg.jp
 
  愛知県 環境局 環境政策部 自然環境課 野性生物鳥獣グループ
  TEL 052-954-6230
  E-mail    shizen@pref.aichi.lg.jp

関連情報

・「ストップ・ザ・ヒアリ」(環境省パンフレット)(PDF 1993KB)

・特定外来生物「ヒアリ」について(愛知県)(外部リンク)

更新日 2024年11月8日