大口町の伝承

大口町の伝承

汗かき地蔵

元禄8年の正月、お地蔵さまがたくさんの汗をかいていたのを不思議に思っていたところ、その年はひどい水不足にみまわれ、大凶作に。村人たちは大変困り、お地蔵さまに願を掛け、熱心に参詣しました。すると、不思議なことに雨が降り始め、水不足も解消したと伝えられています。

 

山姥物語

昔、武芸の達人・福富新蔵が、本宮山頂で村人から恐れられる山姥と対峙し、矢を射放ちます。確かな手応えと共に姿を消した山姥の血痕は、村(余野地区)に住む小池与八郎の門前へ。その妻が山姥の化身だったのです。
与八郎との間に授かった子は、亡き母をしのび、徳林寺を建て、永く冥福を祈ったと伝えられています。
山門の柱には、山姥の血の跡があると言われていますが・・・。

裁断橋物語

天正18年(1590)2月、堀尾金助は、父が病気のため、叔父に伴われ小田原征伐に18歳の若さで加わった。母は金助の無事の祈願をかねて、当時、熱田神宮付近にあった東海道の裁断橋まで見送ったが、同年6月、金助は戦病死。
天涯孤独となった母は、子の供養にと私財を投げてうって、亡くなった直後と33回忌の2度、裁断橋を改修した。

 

 


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生涯教育部 歴史民俗資料館
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作成日 2010年4月5日