堀尾氏邸宅跡〜堀尾吉晴公生誕の地・「裁断橋物語」堀尾金助とその母ゆかりの地〜
現在の八剱社一帯は戦国時代、堀尾吉晴をはじめとした堀尾氏累代の邸宅跡があったと伝えられています。現在は境内の一角に石碑類が建っており、その南側に広がる田園風景は当時の景観を偲ぶことができます。境内南側にある堀は、当時の居館があった名残であると考えられています。 平成21年には、八剱社より西へ100mの場所で、県道建設に伴う事前の発掘調査が愛知県教育委員会によって実施されました。その結果、東西に流れる五条川と並行するように、戦国時代に比定される幅約5mの大溝(堀)と幅約2mの区画溝が確認されました。大溝(堀)と五条川の間約60mの範囲内には、同じく戦国時代に比定される掘建柱建物跡群や柵列と思われる柱穴跡が多数検出されました。以上の成果から、堀尾吉晴がこの地で生まれ、生活していた痕跡を垣間見ることができます。
更新日 2018年3月1日