教育長あいさつ

教育長あいさつ

ごあいさつ

 令和7年12月1日、鈴木雅博町長より、大口町教育委員会教育長を拝命しました。
 私は、昭和61年4月、大口町に入庁し、この間、行政職員として勤めてまいりました。
教育長の職責を痛感しておりますが、行政経験を活かし、関係者の方々と対話や協議、取り組みを重ね、本町の教育行政の更なる発展を目指し精一杯、努めてまいりたいと考えております。
 さて大口町では、生活基盤や公共施設の整備と並行して、長年にわたり、社会教育、社会体育に着眼した施策を推進し、さらに生涯を通じた学習活動支援へと発展させてきています。
 子どもの成長にとって、家庭環境が最重要であるものの、保育園、幼稚園を皮切りとする、公的な場における、友達や大人との関わり、大人の振る舞いを体感することは、子ども達の無限の可能性を引き出す重要な役割を果たすと考えています。
 従って、教育者ではない私が、教育長を担う意義は、行政事務で得た知見をフル活用して、人と人、人と組織、組織と組織を、生涯学習活動という舞台でつなぎ、行動するチームづくりを促すことだと受け止めています。
 昨今、多様性を尊重する時代とも言われる中、相反するかのように、不寛容の社会が進行し、日々の暮らしが息苦しくなっているのではないかと感じることがあります。
 先人は、山を神とし雑木林に神をまつることで自然を守り、人への敬意を重んじること、互助や寛容の精神を大切にすることを、私たちに暮らしの文化として遺しています。
 人は人によってのみ人として育つ、人間性の育成は、人間性に触れることによってのみ 可能であるという言葉があります。他人との関りは自分の思うようにならず、時として対立等のトラブルが起きます。しかしそれは学びの場。
 人はその経験から人情の機微に触れ、他人の痛みを感じられるようになったり、周りの人との共感の必要性を学ぶのだと思います。
 子ども達の夢や可能性を信じ応援する、子どもたちと共に歩む、そんな大人がこのまちにどんどん増え、子ども達との関りの中で生きがいを得た大人が元気に暮らす、子ども達はその大人に憧れ育つ、そんな想いを胸に、職責にまい進したいと決意しているところです。

令和7年12月1日

 大口町教育委員会 教育長 社本 寛

プロフィール

氏名 社本 寛(しゃもと ひろし)

生年月日 昭和37年9月5日

昭和61年3月 静岡大学農学部卒業
昭和61年4月 大口町入庁(総務部企画財政課)
平成22年4月 政策推進課長
平成28年4月 総務部長
令和  2年4月 生涯教育部長
令和  5年3月 定年退職
令和  5年4月 学校教育課(再任用職員)

作成日 2016年12月5日