商工業に関する実態調査(景況調査)

商工業に関する実態調査(景況調査)

はじめに

大口町小規模・中小企業振興基本条例は、地域経済の発展に重要な役割を担う小規模企業者・中小企業者の振興に関する基本理念を定め、町内商工業の持続的な発展を図ることを目的としています。

そして、こうした理念を達成していくためには、町内商工業の状況を定期的に調査し、その実態を把握する必要があることから、「商工業に関する実態調査(景況調査)」を毎年度実施していきます。

実態調査から得られるデータは、町内事業者の委員を含む大口町小規模・中小企業振興会議での議論を通じて、本町に適した商工業振興施策を検討する資料として活用していきます。

着目する指標

実態調査では、次の4項目について調査し、その結果を直感的に理解しやすいように指数化(「DI」=「ディフュージョン・インデックス」)して着目していきます。

○総合的な景況感

○売上

○経常利益

○今後の見通し

※指数は、実態調査において、「好転(増加)」・「やや好転(やや増加)」としたとする事業者の割合から、「やや悪化(やや減少)」・「悪化(減少)」とした事業者の割合を差し引いた値

令和7年度 商工業に関する実態調査(景況調査)【概要版】

景況感グラフ令和8年2月

1.調査の概要

(1)調査の対象

  • 調査対象: 町内で事業を営む628事業者(法人:524、個人事業主:104)
  • 調査期間: 令和8年1月8日 ~ 1月31日

(2)回収結果

有効回答数: 216事業者(回答率 34.4%)
法人:168事業者(回答率 32.1%)/ 個人事業主:48事業者(回答率 46.2%)
なお、今回調査からインターネットでも回答できる体制を整え、全回答のうち122事業者の利用がありました。(利用率 56.4%)

2.景況判断指数(DI)の推移

DI(ディフュージョン・インデックス)は、各項目に対し「好転(増加)」等と回答した事業者の割合から、「悪化(減少)」等と回答した事業者の割合を差し引いた値です。

表1 項目別景況観(DI)の状況 (単位:ポイント)
項目 前々回 前回 今回
総合的な業況DI ▲ 20.4 3.0 ↗ ▲ 17.4 1.7 ↗ ▲ 15.7
売上DI ▲ 23.2 2.2 ↗ ▲ 21.0 2.9 ↗ ▲ 18.1
経常利益DI ▲ 30.5 6.4 ↗ ▲ 24.1 ▲ 4.5 ↘ ▲ 28.6
今後の見通しDI ▲ 16.0 2.5 ↗ ▲ 13.5 7.6 ↗ ▲ 5.9

※スマホ閲覧時は表を横にスクロールしてください。

図 1 項目別景況感(DI)の推移

画像の説明

3.調査結果のまとめ

本調査の結果、町内事業者の景況感は「変化なし」が約半数を占め、景況判断指数(DI)は依然マイナス圏での推移が続いています。売上DIに改善の兆しが見られる一方、経常利益DIは低下傾向にあり、コスト高が収益を圧迫する構造的課題が継続しているものと推察されます。

事業承継は、一部で後継者確保が進む一方、全体では高齢化が進み、検討段階に至っていない事業者も少なくありません。

重点調査のBCP(事業継続計画)の普及状況は、内容を「知らない」との回答が約7割にのぼり、普及は途上にあります。さらに、町独自施策の認知度不足も課題といえます。今後は、BCPの意識醸成や施策の周知など、実態に即した情報発信の充実を図るとともに、実効性ある支援体制の構築を図っていく必要があることが分かりました。

4.項目別の調査結果

(1)業況感の推移と収益構造

調査の結果、町内事業者の景況感は「変化なし」が約半数を占める結果となりました。景況判断指数(DI)は前回比で微増したものの、依然としてマイナス圏で推移しています。売上DIに改善の兆しが見られる一方、経常利益DIは悪化傾向にあり、コスト高が収益を圧迫する構造的な課題が生じているものと推察されます。

(2)事業承継と経営課題の動向

経営層の高齢化が進行する中、承継意向を持つ層においては後継者確保が一定程度進んでいる状況がうかがえます。一方、全体としては約3割が具体的な検討に至っておらず、経営課題についても「コスト高」への対応に加え、「事業承継」や「DX対応」など、中長期的な課題への意識も広がりつつあるものと推察されます。

(3)重点調査:BCP(事業継続計画)の普及状況

年度ごとの時宜にかなったテーマを深掘りする「重点調査」として、今回はBCPを取り上げました。各種リスクの高まりを受け、管理の重要性は増しているものの、内容を「知らない」等の回答が約7割にのぼり、普及は途上にあることが見て取れます。背景には必要性の認識不足やノウハウの欠如があり、ソフト面での支援ニーズも存在するものと考えられます。

(4)町の振興施策に対する認識と課題

町独自の支援策については「わからない」とする回答が増加しており、制度の周知・認知の向上が課題であることが分かりました。また、事業者の状況に応じたきめ細かな対応が求められていることから、事業実態に即した情報発信の充実を図るとともに、各事業者の状況に応じた支援体制の構築を図っていく必要があることが分かりました。

更新日 2026年3月2日